【中川 雅美<良文工房>】 福島市を拠点とするフリーのライター/コピーライター/広報アドバイザー/翻訳者。神奈川県川崎市出身。外資系企業で20年以上、翻訳・編集・広報・コーポレートブランディングの仕事に携わった後、2014~2017年、復興庁派遣職員として福島県浪江町役場にて広報支援。2017年4月よりフリーランス。企業などのオウンドメディア向けテキストコミュニケーションを中心に、「伝わる文章づくり」を追求。
▷詳しい職歴や仕事内容はこちら⇒「良文工房」https://ryobunkobo.com
東京でお気楽独身サラリーマン生活二十数年。そんな四十路の最後の年、縁あって福島県で仕事に就きました。
なぜ福島だったのか?
東京の生活・東京の価値観しか知らない自分が少し不安になる→ いちどは地方暮らしを経験してみたい→ 定年退職までは待ってられない→ どうせ地方で仕事するなら東北の復興支援もいいかな→ でも寒すぎたり遠すぎたりするのはいやだな→ ほどよい距離の福島で仕事を探す→ NPO法人ETICの右腕派遣というプログラムで、ちょうどよい仕事を見つける→ で、原発事故で全町避難中の福島県浪江町役場の手伝いをすることになり、生まれて初めて(任期つきの)公務員になりました。2014年初めのことです。
当初は、東京と行き来しながら1年ちょっとの期間限定「お試し移住」のつもりが、気がつけば1年9ヶ月が経過。その時点で東京にキープしていた拠点を引き払っていわゆる「本格移住」ということになり、このブログを書き始めました(2015年9月)。そして、その半年後には勢いで福島にマンションまで買ってしまったんですね。
仕事については、身分は少しずつ変わりながらも同じ役場で3年2か月お世話になった後、2017年4月よりフリーランスのライター/広報アドバイザーとして活動を始めています。既にその半年前からプロボノ的に他団体の手伝いもさせてもらっていましたが、2017年3月末に浪江町の一部で6年越しの避難指示が解除されるのを役場職員の一人として見届けられたことは、感慨深いものがありました。
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このブログの当初のサブタイトルは「50歳からの単身地方移住日記」でした。相対的に数の少ないアラフィフ女子の単身移住者として、都市部に数多いる同年代シングル女性の少しでも刺激になれば、という意味合いも込めたつもりです。ところが、ヨソモノ生活が長くなるにつれて当初はたくさんあった「日々の発見」がだんだん減少。日記というにはあまりに間延びした更新頻度となったこともあり、宮仕え卒業という自分的一大事を契機に「移住してフリーランスになった五十路の日々」にサブタイトルを変更しました(2019年5月)。その後コロナ禍という社会的一大事を経て、考えること・綴ることもずいぶん変わってきたなあと思います。
そして2023年3月。12年前の東日本大震災という災禍をきっかけとして私が9年前に東京から福島へ引越したことは客観的事実ですが、そろそろセルフアイデンティティとしての「移住者」からは卒業しようと考えました。自分自身に対する「いつまで移住者なの」という問いは、「いつまで支援者のつもりなの」と同義だったかなと思っています。
その「卒業」を記念してこのブログを閉じて一冊の本にまとめることにし、現在はその編集中です。もちろん、この先ずっと福島で暮らしていくかどうかはわかりません。どこへ行っても私は「生活者」として生きていくだけです。さて、次のブログはどんなテーマで綴っていこうかな???(2023年3月)
初めまして。僕は自動車をいじるのが趣味の栃木県人です。プチツーリングの目的地を探すうち、このブログに辿り着き、こんな方もいらっしゃったのだなあと、正直少し関心しています。福島の情報も少しは期待しつつ、しばらく拝見を続けたいと思います。
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N田さん、ありがとうございます。福島にプチツーリングいらっしゃいませ!
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