しんじ君が新しくなりました

愛車しんじ君が二代目になった。こんどはコンパクトながら普通自動車である。

DSC_0581

別に事故や故障で代替わりというわけではない。

先代のしんじ君を郡山のディーラーで購入したのは、かれこれ3年前である。基本、職場と近接したアパートとの往復にしか使わない前提で、迷いなく中古のミニマムな軽自動車を探した。といっても、雪が降るからと四駆にだけはこだわったら意外と選択の余地がなく、新しい冬タイヤ、保険など諸々込みで、10年落ちのダイハツミラでも70万近くかかったと記憶している。もともと約1年のお試し移住のつもりだったから初期費用は抑えたかったのに、すでに最初から予算オーバーであった。

その後、1年限定で応援に入ったはずの自治体の仕事は、請われるまま延長に次ぐ延長で(有難いことに)、気づけば3年近くが経過。途中でマンションまで買ってしまい、その時点で往復10キロだった通勤距離が50キロに伸びていた。加えて人が訪ねてきてくれることも増えて、たまには4人乗せてドライブできるといいよね、とか、たまには高速道路も長時間走れると便利だよね、という、軽自動車にはちょっと苦しい場面が重なってきた。

そこで先月、念願の?プチリタイヤで福島暮らし第二章が始まったタイミングで、しんじ君も普通自動車へと代替わりさせたのである。先代は、購入時点で予算オーバーだったのにこの3年で2回の車検とさらに4回の故障入院。こんなことなら最初から普通自動車の新車でも買えばよかった、と思わないでもないが、人生は予想外の展開の連続だ。致し方ない。

二代目しんじ君はエンジン1300㏄のいわゆるコンパクトカーで、このたびはふつうの前輪駆動車である。この辺たしかに雪は降るが、スキー場などには一切近づかない私にとって、「四駆でよかった」と感じる場面はひと冬に1回あるかないか。四駆はかえって燃費が悪いだけ、ということを学んだ結果だ。燃費にこだわるなら、みんなが乗ってるハイブリッドにしようかとも考えたが(福島には全国平均より絶対ハイブリッドが多い…ような気がするという記事はこちら)、ハイブリッドは中古であってもやはり相対的にお値段が高く、諦めた。もっともイマドキのコンパクト車はかなり燃費がよいらしいので、満タンで職場を何往復できるのか記録しているところである。

ちなみに、私が運転免許をとったのはたしか大学1年だったから、もう30年以上も前のことだ。当時の自動車にはカーナビもキーレスエントリーもなかった。パワーウィンドウすらまだ珍しかったのではなかろうか。3年前福島に来て、必要に迫られてハンドルを握ったのは実に20数年ぶりだったのだが、先代しんじ君の装備はたいへんベーシックだったから、数十年のギャップをまったく感じずに済んだ。

DSC_0572

ところが、今度の二代目は中古ではあるがまだ3歳と新しく、見慣れない装置がたくさんついている。

まずはキーを差し込まないでもエンジンがかかるのに驚いた。カーナビはそれなりに便利と思うが、ギヤをリバースにするとその画面がバックモニターというものに切り替わる。それを見ながら車庫入れするらしいのだが、なんだかなおさら曲がってしまう。全体に「エコ」を意識した車なのは有難いが、リアルタイムで燃費がチラチラ表示されるとかえって気になり、運転に集中できない。ガソリンスタンドで給油ハッチのレバーが見つからず焦ったら、ドアロックを解除するだけでいいそうな(爆)。

…二代目しんじ君と仲良くなるには、もう少し時間がかかりそうである。(そもそもなぜ「しんじ君」なのか疑問に思った方は、こちらの記事をどうぞ

ネットワーキングは嫌い、でも出会いは好き

福島市のマンションに引っ越して2か月になるが、ダイニングセットが届いたのは1週間前だ。それまでは、フロアリングのリビングに小さなちゃぶ台を置いてご飯を食べていた。床に座るのは辛くないので別によかったのだが、さすがにこれではお客さんが呼べない。引っ越してすぐ、福島で知り合った若者3人を呼び、ヨガマットの上に座ってもらって宴会をやったが、ちゃぶ台が小さすぎたため動員した段ボール箱が「貧しい気持ちになる」と評された。やはり、ダイニングを買おう。

DSC_0255

ということで、購入したダイニングはいわゆるソファダイニングというやつ。食事ができる高さのテーブルと、ソファっぽい座り心地の長椅子の組み合わせ。4人掛けダイニングとソファ両方置くにはちょっと窮屈、という住宅事情を背景に生まれた、日本ならではの発明と思われる。

よく言われることだが、和の生活はフレキシブルだ。畳の部屋はダイニングにもリビングにも寝室にもなれる。このソファダイニングは、さすがに寝るのは難しいが、食べるのとくつろぐのは兼用できてなかなかよい。

で、さっそく同じ若者3人を呼んで宴会をした。若者といっても皆さん30代だが、五十路にとって一回り以上違う人々は十分若者である。このブログでは友人の名前をアルファベットの頭文字にしているので、そうしてみたら3人全員がSさんだった。そして全員が、原発事故被災地の復興になんらかの形で関わっている。福島に来なければ、私はおそらく一生この人たちに会うことはなかっただろう。「移住」の楽しさは、そういう新しい友人づくりであることは間違いない。

その前日は、そもそも私が今の仕事に就くきっかけを作ってくれた東京の団体のOさんと、3月まで職場でお世話になったKさんとの飲み会だったのだが、それぞれが初めての方を連れてきてくれて、そこでも新しい出会いがあった。福島生活、ますます楽しい。

自宅を人の出入りの多い場所にしておくのは、おひとりさまにとってある種のリスクヘッジでもあるので(笑…いや真面目に)、新しいソファダイニングにはこれから十分に活躍してもらう予定である。

次は「土地に定着しない家」!

今年のゴールデンウィーク、前半は実家で奉公、後半はおとなり茨城県に小旅行した。なぜ茨城かというと、友人が移住したからである。このブログでも何回か紹介しているノマド型単身移住の先輩Mさんだ。このたび九州から引っ越してきたのは、関東にいる親御さんが昨年病気をされ、さすがに飛行機に乗らないでも帰ってこられる距離に、ということだそうである。

私も先月、新幹線に飛び乗れる福島駅近に引っ越したのは、昨年母が大病を患い、父もだいぶ弱ってしまったことが理由のひとつである。やはり単身移住の諸条件として、親の問題は外せない(だったら帰って一緒に住めばいいじゃないか、というのはまた別の話なのね)。

そういうこともあって、Mさんは年齢も移住歴も先輩だがいろいろ話が合う(と後輩は勝手に思っている)。で、GWは茨城の新居に押しかけさせてもらうことにしたのだ。東京から参加したKさんも加わり、元の職場を同じくする女3人が集まれば話は尽きない。(写真はMさんお手製ごちそうの数々)DSC_0180.JPG

私とMさんで盛り上がった話題は例によって「次の住まい」だが、今回は期せずして二人とも「トレーラーハウス」を考えていることが判明した。

このブログで家探しの顛末の一部を披露した際、「買ってしまったのはマンションだけど次こそ一軒家」みたいなことを書いたが(その話はこちら)、このたびの熊本地震をうけて、同じ一軒家でも「土地に定着しない家」にしようと、思い至ったのである。もともとノマド志向(思考)のMさんもその点で意気投合し、近いうちに展示場を見に行こうという話になった。

もともと家はそんなに広くなくていいし、子供に遺すという必要もない。なにより「移動の自由」は私らのような人種にとっては至上の価値である。先日帰京したとき、久々に大学時代の友人Aさんに会ったのだが、彼女も以前トレーラーハウスを検討したことがあると言っていた。やはり時代の流れじゃないかしらん?

トレーラーハウスにももちろんプロコンあるから、これからゆっくり勉強するつもりだが、ぼちぼち本気で土地を探して還暦から先に備えようと思っている。興味のある方はこちらの顛末もぜひお楽しみに!

福島のマンションにあって東京のマンションにないもの

しんじ君(12歳)の車検がやってきた。ツルツルになってしまったノーマルタイヤを新調して履き替え、諸々パーツを取り替えて、しめて16万円也。自動車がなくてはならない地方暮らしになったのだから必要なコストではあるが、自動車税、保険、それに駐車場代もろもろ合わせて割り戻すと、月に2万ほどかかる計算だ。高いなあ。

19歳で免許をとったときは、まだ神奈川県の実家にいた。3歳下の弟も免許をとったとき、2人共用として親に新車を買ってもらい(今から考えれば超ゼイタク)、用もないのによく湘南あたりへドライブしたものだ。しかし当時は車検費用を弟と折半した記憶はないから、おそらく親が払ってくれていたのだろう。父さん母さんアリガトウゴザイマスm(__)m

さて、ノーマルタイヤは新品になったが、3シーズン乗った冬タイヤはどうしよう。買った当時は1年少々の福島滞在予定だったのに、まさかの3シーズン。普通はそろそろお取替えらしいが、私は通勤距離が短いこともあり、ゴムもまだ固くなっていないのであと1シーズンはなんとか行けると言われた。よかった。これで来年の秋までしんじ君は活躍できる!

DSC_0030

ちなみに、このようにシーズンでタイヤを履き替えるとなると、使っていない間のタイヤの保管場所が必要となる。そこで、福島の集合住宅には、賃貸でも分譲でも必ずタイヤ置き場がついている。移住前、賃貸物件を下見に来たとき、単身者向けなのに物置までついてるなんてすごいな、みんな何を入れるんだろ?と思ったのだが、タイヤでした。

で、このタイヤが結構重たい。極小しんじ君のタイヤでもホイールとあわせて110キロ以上ある。ふつうの物置ならいいのだが、こんど引っ越したマンションは3段ベッド式のタイヤ置き場で、たまたま私の割り当ては最上段。おひとりさまはもちろん全部自分で出し入れしなきゃならない。まあまあ力はある方なので、肩から上へはヘディング技術も使って無事収納したが、高齢者なら真剣に困ると思う。歳とって自分で上げ下ろしできなくなったら、そうだねえ、車に積んだままにしておくか(笑)

(写真はそのタイヤ置き場。最上段のしんじ君のタイヤはなんだかやたら小さく見える(笑)ちなみに雪かき道具も共用倉庫に必須のお道具。)

おひとりさまの家探し(4)とりあえずおしまい

すいません、ひとまず終わっちゃいました。

前回、郡山と福島でマンションを見に行った話を書いたが、そのとき相手をしてくれた不動産会社から、ほどなく別の中古マンションの紹介があった。数日後に見に行って、ほぼ即決だった。売りに出たばかりの物件で、さすがにレインズには載ったと思うが、ネットには載る前だったらしい。おそらく、いま福島県内の中古市場はこのくらいのスピードで売買が行われているんだろう。

12799201_10208647119724632_4912221955189753001_n

私としてはこんなに早く買わなくてもよかったし、そもそも一軒家志望だったのに、なんかおかしいな、と思わないでもないが、不動産との出会いはお見合いみたいなもの。直観とタイミングが大事なのだ。

思えば、20代後半で実家を出てからこれまで、賃貸を含めて7回ほど引っ越しをしているが、どの場所も物件も、決めるまでにさほど長々と迷った記憶がない。他にほとんど選択の余地がないというケースもあったが、それでも後から「失敗した~」という悲しい気持ちになったことがないのは幸せである(認知バイアスも働いてそうだけど)。

今回も、もちろんパーフェクトではなかったけれども、10の条件のうち8.5くらい充足していただけでなく、前のオーナーさんがとてもいい人だったこと、それから他の住人さんたちが仲良くやっていて管理組合がきちんと機能しているらしいことが、決め手であった。区分所有物件は、建物を共有する相手を選べないのが難点だけれども、中古なら予め住民の「質」をある程度見ることができるから、大事なチェックポイントである。

さて、なぜ福島(市)または郡山に家がほしかったかというと、第一には東京の親になにかあったとき新幹線に飛び乗るのに便利だからだが、それだけではない。阿武隈山地を越えて浜通り(海)に出るのにも比較的アクセスがいいからだ。原発事故のおかげでまだ人が住めない浜通りの避難区域も、いま私が手伝っている自治体を含めて、これから次第に避難指示が解除されるだろう。復興はその後が本番だ。その過程でなんだか面白いこともたくさんありそうだし、オリンピックも絡んで東京圏との人の往来もおそらく増えるだろうし、その合間に私が役に立つこともありそうだし…。というかなりファジーな見通しなんだけれども、とりあえず、東京にも浜にも便がよいこの辺りに拠点を構えてみることにしたわけである。適度に都会で便利、かつ窓からは写真のとおり山並みが見えて、「ここは東京じゃないぞ」とリマインドしてくれるのもいい。

しかし、あくまでも「とりあえず」。実は一軒家がよかった理由は犬が飼いたかったから。いまどきは小型犬が飼えるマンションも少なくないが、今回の物件はNGなのだ。それだけは残念なので、犬が飼い始められる年齢までに(実はそんなに遠くない!?)、もう一度くらい、こんどこそ「一軒家さがし」をするかもなあ…

おひとりさまの家さがし(1)

おひとりさまの家さがし(2)

おひとりさまの家探し(3)マンション編