イナカの嫌煙はつらいよ

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先週の金曜は職場の飲み会だった。人の車に乗せてもらったので、久しぶりにおいしくお酒が飲めた。それもうれしかったが、なにが良かったってスモーカーがいなかったこと。

こちらの男性はけっこうみんな煙草を吸う。さすがにオフィスは全面禁煙だが、外階段の踊り場が喫煙場所になっていて、扉があくだけで匂いがする。別にそれはいいのだが、飲み会の席でプカプカ始まると本当につらい。仕方ないので、相手が上司であろうと年長者であろうと、あからさまにおしぼりで鼻を覆ったりメニューでパタパタやったりして、さぞや「失礼な女」になってると思うが背に腹は代えられぬ。町の行事で男性(特に年配者)がたくさん集まるときも、大部分がスモーカーと見受けられる。こりゃぜったい東京より喫煙率高いよな、と思っていたが、この際調べてみた。2010年の国民生活基礎調査によると、男性の喫煙率の全国平均は42.5%。最高は秋田の49.9%、最低は東京の36.6 %、わが福島は第3位の48.5 %。やっぱり私の体感は正しかった。2001年は56.5%だったというから、これでも減ったんである。ちなみに、東北6県はぜんぶ平均より高い。

喫煙率自体もそうだが、おそらく「非喫煙者への配慮」みたいなことを考えるカルチャーがまだ発展途上なんだろうなと思う。もっとも東京だって、私が子供のころは「喫煙マナー」だの「分煙」だの、そんなコンセプトは存在しなかった。父は家の中でも車の中でも、子供の前だろうが平気でチェーンスモークしていたのを思い出す。もう10年近く前になるが、私が当時の勤め先を辞めるとき、銀座あたりで送別会をしてくれるというので「全面禁煙」をリクエストした。快く聞き入れてもらった、と思ったのだが、男性陣から大ブーイングだったと後から聞かされた。そして30年前は私自身がスモーカーだったんだなあ、そういえば。いろんな意味でごめんなさいm(__)m

今週の金曜も飲み会だ~

ちょいイナカ暮らしの食費公開

11月11日は、中国では「独身の日」だとか。アリババが「小皇帝世代」を狙って通販バーゲンセールをやって、1日で1.7兆円も売り上げたんだそうだ。「小皇帝世代」って、一人っ子政策の文字通り申し子なんだね。いま20代~30代前半で、いわゆる独身貴族。彼らの爆買いによる国内消費の伸びが、成長が鈍化してきた中国経済を支えてるんだそうです。日本も単身世帯は増えてるし、おひとりさまを意識したサービスは各方面で拡大してる感じはするけど、これほどの勢いはないよねえ。同じおひとりさまの増加でも、小皇帝と独居老人の違いかしら?それも大いにありそうだが、たぶんそれだけでなく、「モノやサービスを買う」という行為に対する価値観の差もあるように思う。この1日で売れた何億個もの商品、ゴミになるまでの寿命はどのくらいなんだろう。

一人暮らしを一度始めてしまえば、食料と日用の消耗品以外そう頻繁に「買わなければならない」モノって、実はほとんどない。私の場合その食費も、イナカ暮らしで外食・中食が減り、人さまにいただく食べ物の量が増えたおかげでずいぶん減った…はずだと思って、この機会に地方暮らしbefore/afterの毎月の食費を比較してみた(家計簿って大事)。

2003年平均8.6万円ー>2007年平均7.8万円ー>2011年平均7.0万円ー>(福島暮らし開始)2014年平均5.7万円ー>そして今年はここまで平均5.2万円。…高い?安い?

移住のずいぶん前から、年を追うごとに食べる質量とも漸減傾向だったことが判明したが(てか30代はどんだけ食べてたんだか)、before/afterではざっと2~3割減である。これでもまだ4人家族とかの1人分よりは高いんだろうが、食べなくてもいい嗜好品をやめればさらに減らせるはずだ。ただし、その分ガス代が高かったり自動車にお金がかかるので、(家賃という固定費を除き)差し引きではなーんだ大した支出減にならないじゃん、というのがちょいイナカ暮らしの真実なのでした。

しんじ君の出番が…

日曜の夕方、二本松駅に着いたら雨は止んでいた。これなら自転車で来ればよかった、と思ったがしかたない。

弱ってきた両親の様子を見に、ほぼ隔週末に東京に帰っている。地方に暮らしてもこのくらい頻繁に新幹線に乗る場合、住まいは駅から徒歩圏(理想的には新幹線の停車駅から。でなければ接続するローカル線の駅から)の物件を選ぶのが理想である。もちろんそういう物件は限られるし、駅前よりむしろ高速インターの近くほうが店は多かったりして、普段の生活という点では微妙だ。が、駅から離れたところに住むと、「家族に駅まで送ってもらう」という選択肢がない単身者の場合、車を駅の駐車場においておくしかなく、エクストラコストがかかるのである。公共交通もあるにはあるは(本数が少なすぎて)事実上使えない場合が多い。私の借りてるアパートは、駅徒歩25分という微妙な距離。目の前にバス停があるが、その時刻表は写真のとおりだ。DSC_1520 (1)

天気がよい昼間ならてくてく歩くが、そうでなければ自分の車かタクシーしかない。駐車場代もタクシー代も、東京に比べれば安いのであるが(ちなみにタクシー初乗りは570円)、収入がスリム化した地方暮らしはコストもスリム化しなければならない。そこで、はるばる東京から持ってきた自転車が活躍する。…はずだったのであるが、自転車の弱点は雨(これからは雪だね)。

ということで、しんじ君2号はまだ駅の往復は2回しか出番がないのである。

歩け歩け歩け

DSC_1059万歩計をわざわざ買うほど気にはしてないが、携帯についてる歩数表示はチラ見している。

東京では平日は7,000~8,000歩だった。携帯を携帯してないときの歩数がどのくらいか不明だが、オフィスと家の中でプラス1,000歩はいくんじゃないかしらん。厚労省の国民健康・栄養調査(2010年)では、東京都の女性の平均が6,949歩だったらしいから、まあ平均ちょい上くらいか。

ところが、福島に来て車生活になったら、同じ歩数計が下手すると3桁なのである。昼休みにがんばって2キロ20分ほど散歩に出るようにしてるのだが、それでも4,000歩にも届かない。取材とかで1日外出したとしても、やっぱり移動は車なのでせいぜい6,000歩どまり。今日は1日デスクワーク、散歩にも出られなかったので、今見たらなんと306歩!

イナカはどこに行くにも車だから歩かないよね。こっちの人みんなそんなもんじゃない?と思って上記の調査で福島県女性の平均を見ると… 6,417歩?東京と500歩しか違わないの?一瞬ホントかいなと思ったが、これは第一次産業従事者が全体平均を押し上げてるんじゃないかと気づいた。だからね、やっぱり農作業は運動としても重要なのだ。私の農家の弟子入り計画は諸般の事情でペンディングになっているが、健康のためにも、食料自給率アップのためにも、近いうちにぜひ実現したい。(写真は、お昼の散歩コース途中の紅葉)

産直生活とフードロス

週末に買い出しにいく産直では、カット野菜なんてものはない。大根にしろ白菜にしろキャベツにしろ、ドーンとまるごと1個120円とかで感動するのだが、ドーンとまるごと1個を消費しなければならない。カボチャなど、東京では1/4にカットされたのしか見たことがなかったが、こちらはホールが基本である。もっともいろんなサイズがあって、一番小さいのは直径10センチ以下のもあるが、それでも結構食べでがある。

先週末は子供の頭くらいあるカリフラワーを買ってしまったので、今週はカリフラワーづくし。自炊すると一定期間同じものを食べ続けねばならないのは単身者の宿命だが、産直で仕入れるとそのスケールが一段アップする感じね。もちろんスーパーに行けば小分けにした野菜を買えるのだが、なんとなく地方暮らしの良さ=「産直のとれたて野菜」みたいな公式が頭のどこかにあって、こうなる。DSC_1520

もうひとつ、食べ物を捨てることにものすごく罪悪感を感じるタイプなので、1週間よく考えて、金曜日までに生鮮食材はなるべくきれいに使い切るようにしている。土曜日に野菜箱も冷蔵庫もほぼカラにできると、これが結構快感なのだ。そしてこれも産直生活だとハードルあがるんで、そのぶん快感も倍増するんである。(写真はこちらにきて初めて知った三五八(さごはち:塩・麹・米がこの割合でまざったもの)の漬け床。夏ならキュウリやナス、今からは根菜類を漬けて冷蔵しとけば少しは長く食べられる。まろやかな塩味が好き。)

ついでにフードロス(食料廃棄)の問題を少し。これは食い意地の張った私の一大テーマである。関心を持つきっかけとなったレポートを出版元の許可を得て訳したものを紹介させていただく。

Global Food- Waste Not, Want Not 世界の食料事情―「もったいない」の実践を

世界では40億トンの食料が生産されてるが、その3~5割は人の口に入る前に、喪失または廃棄されている、という話だ。もったいない、世界にはまだ飢えて死んでいる人がいるのにけしからん、というだけではない。その食料を生産して市場に届けるまでに使われた土地、水、そして電気、燃料、それらエネルギーを生産するために使われた資源、ぜんぶドブに捨ててるということなのだ。原発の是非を考えることはエネルギーミックスを考えること。つまり我々全部でどんだけエネルギー必要なのよ?という問題を議論する際には、ぜひこのドブに捨てているエネルギーの存在を考えてほしいものだ。