福島ライフはバグフリー

イナカ暮らしは「虫との闘い」を免れない。と聞いていたし、その覚悟でいた。

以前東京でマンションの1階に住んでいたとき、猫の額ほどの芝生庭があって、隣に少し木も生えていたせいか、夏の蚊には悩まされた。台所にあまり食べ物はなかったのだが、おそらく外から進入してきたのだろう、ゴキちゃんもひと夏に1~2回は見かけた。

DSC_0946いま住んでいる二本松のアパートも1階(ちなみにこのあたりの建物で3階以上はほとんどない)。となりは田んぼ。住み始めたのは極寒の2月だったから猶予はあったが、春になったら何が出るんだろうとおっかなびっくり。職場のみなさんからも、「白い洗濯物を干しておくと〇〇がびっしり」とか「サッシの窓に〇〇がいっぱい」とかかなり脅され、昨年はしっかり心の準備を整えて1回目の夏を迎えた。

ところがシーズン終わってみれば、なんとゴキはもちろん、蚊すら全く見かけなかったのである。網戸に小さな羽虫がポツポツくっついていたり、大きめのカトンボみたいのが玄関先に陣取っていたことはあったが、それ以外はなんだか拍子抜けするくらいバグフリー。そして今年の夏も、やっぱり一度も蚊には刺されなかった。「もしかして放射能で生態系に異変?」という方向で考える人も中にはいるかもしれないが、おそらくこれは単純に、「近くに淀んだ水たまりがない」ということなんだろう。田んぼの水は実はきれいなのだ(当たり前だが)。

そのかわりと言ってはなんだが、散歩で道を歩いているといろいろな生物のご遺体を見かける。親指ほどの毛虫、ミミズ、カエルはもちろん、ヘビもけっこう犠牲になっている。最初はドッキリしたがだいぶ慣れた。(写真は昨夏の散歩の途中に見かけた美しいクモ。ご遺体ではなく見事な巣にお住まい中)

でも、平地の紅葉もそろそろおしまい。夜の気温が一ケタになってくると、もう虫も爬虫類も活動休止の季節だ。冬が始まる。

ちょいイナカ暮らしの食費公開

11月11日は、中国では「独身の日」だとか。アリババが「小皇帝世代」を狙って通販バーゲンセールをやって、1日で1.7兆円も売り上げたんだそうだ。「小皇帝世代」って、一人っ子政策の文字通り申し子なんだね。いま20代~30代前半で、いわゆる独身貴族。彼らの爆買いによる国内消費の伸びが、成長が鈍化してきた中国経済を支えてるんだそうです。日本も単身世帯は増えてるし、おひとりさまを意識したサービスは各方面で拡大してる感じはするけど、これほどの勢いはないよねえ。同じおひとりさまの増加でも、小皇帝と独居老人の違いかしら?それも大いにありそうだが、たぶんそれだけでなく、「モノやサービスを買う」という行為に対する価値観の差もあるように思う。この1日で売れた何億個もの商品、ゴミになるまでの寿命はどのくらいなんだろう。

一人暮らしを一度始めてしまえば、食料と日用の消耗品以外そう頻繁に「買わなければならない」モノって、実はほとんどない。私の場合その食費も、イナカ暮らしで外食・中食が減り、人さまにいただく食べ物の量が増えたおかげでずいぶん減った…はずだと思って、この機会に地方暮らしbefore/afterの毎月の食費を比較してみた(家計簿って大事)。

2003年平均8.6万円ー>2007年平均7.8万円ー>2011年平均7.0万円ー>(福島暮らし開始)2014年平均5.7万円ー>そして今年はここまで平均5.2万円。…高い?安い?

移住のずいぶん前から、年を追うごとに食べる質量とも漸減傾向だったことが判明したが(てか30代はどんだけ食べてたんだか)、before/afterではざっと2~3割減である。これでもまだ4人家族とかの1人分よりは高いんだろうが、食べなくてもいい嗜好品をやめればさらに減らせるはずだ。ただし、その分ガス代が高かったり自動車にお金がかかるので、(家賃という固定費を除き)差し引きではなーんだ大した支出減にならないじゃん、というのがちょいイナカ暮らしの真実なのでした。

しんじ君の出番が…

日曜の夕方、二本松駅に着いたら雨は止んでいた。これなら自転車で来ればよかった、と思ったがしかたない。

弱ってきた両親の様子を見に、ほぼ隔週末に東京に帰っている。地方に暮らしてもこのくらい頻繁に新幹線に乗る場合、住まいは駅から徒歩圏(理想的には新幹線の停車駅から。でなければ接続するローカル線の駅から)の物件を選ぶのが理想である。もちろんそういう物件は限られるし、駅前よりむしろ高速インターの近くほうが店は多かったりして、普段の生活という点では微妙だ。が、駅から離れたところに住むと、「家族に駅まで送ってもらう」という選択肢がない単身者の場合、車を駅の駐車場においておくしかなく、エクストラコストがかかるのである。公共交通もあるにはあるは(本数が少なすぎて)事実上使えない場合が多い。私の借りてるアパートは、駅徒歩25分という微妙な距離。目の前にバス停があるが、その時刻表は写真のとおりだ。DSC_1520 (1)

天気がよい昼間ならてくてく歩くが、そうでなければ自分の車かタクシーしかない。駐車場代もタクシー代も、東京に比べれば安いのであるが(ちなみにタクシー初乗りは570円)、収入がスリム化した地方暮らしはコストもスリム化しなければならない。そこで、はるばる東京から持ってきた自転車が活躍する。…はずだったのであるが、自転車の弱点は雨(これからは雪だね)。

ということで、しんじ君2号はまだ駅の往復は2回しか出番がないのである。

歩け歩け歩け

DSC_1059万歩計をわざわざ買うほど気にはしてないが、携帯についてる歩数表示はチラ見している。

東京では平日は7,000~8,000歩だった。携帯を携帯してないときの歩数がどのくらいか不明だが、オフィスと家の中でプラス1,000歩はいくんじゃないかしらん。厚労省の国民健康・栄養調査(2010年)では、東京都の女性の平均が6,949歩だったらしいから、まあ平均ちょい上くらいか。

ところが、福島に来て車生活になったら、同じ歩数計が下手すると3桁なのである。昼休みにがんばって2キロ20分ほど散歩に出るようにしてるのだが、それでも4,000歩にも届かない。取材とかで1日外出したとしても、やっぱり移動は車なのでせいぜい6,000歩どまり。今日は1日デスクワーク、散歩にも出られなかったので、今見たらなんと306歩!

イナカはどこに行くにも車だから歩かないよね。こっちの人みんなそんなもんじゃない?と思って上記の調査で福島県女性の平均を見ると… 6,417歩?東京と500歩しか違わないの?一瞬ホントかいなと思ったが、これは第一次産業従事者が全体平均を押し上げてるんじゃないかと気づいた。だからね、やっぱり農作業は運動としても重要なのだ。私の農家の弟子入り計画は諸般の事情でペンディングになっているが、健康のためにも、食料自給率アップのためにも、近いうちにぜひ実現したい。(写真は、お昼の散歩コース途中の紅葉)

遊歩道事情

DSC_1517現在のマイタウン二本松には、遊歩道がいくつかあるので、天気のいい休日は普段の運動不足解消がてら歩きにでかける。

今日のコースは片道4キロ、40分少々で、見晴らしの良いコーヒー屋さん(カフェではない)に到着する。スタバとは違うコーヒーらしいコーヒーをいただきながら、お城山の天守閣なんかを眺めてしばし休憩。そしてまたプラプラと、もと来た道を帰る。

この遊歩道、ちゃんとサイクリング道とウォーキング道と分かれているが、自転車にはお目にかかったことがない。ごくたまにすれ違う人はたいてい、アップダウンの少ないサイクリング道のほうを歩いている(ちなみに東京23区で遊歩道といえば、たいていフタした川の上なので平坦だが、こちらの遊歩道は丘歩きである)。これだって維持管理にはけっこうお金がかかってるはずだ。今日初めて途中の公衆トイレに入ってみたら、これが思いのほかキレイであった(ちゃんとトイレットペーパーもあった)。二本松市の住民税はなんだか高いような気がするが、人口一人あたりの公園面積や遊歩道の距離とか考えると仕方ないかしらんw (写真はコーヒー屋さんからの眺め)