ガタンゴトン

ガタンゴトン。ガタンゴトン。

鉄の重さを感じる鈍い響き。新幹線は間違ってもこんな音はたてない。

子供のころ、線路脇の公園で遊んでいると、たまに貨物列車がやってきた。

ガタンゴトン。ガタンゴトン。

大きな四角い箱が後から後から。けんめいに数えたが、いつも途中でわからなくなった。

ガタンゴトン。ガタンゴトン。

それはまるで永遠に続くように思われた。

その線路はもちろん貨物専用ではなく、浜川崎線という南武線の支線の線路だった。いまでも走っているが、国鉄だった当時から結構マイナー路線だったと思う。さすがに電化はしていたはずだが、たまに乗ると子どもの目にも古めかしい車両だった。チョコレート色の角張った車体にチョコレート色の木の床。そこに、今でいうポールダンスのポールのような握り棒が立っていた。ドアの無い車両もあったような気がする。(ドアがないといえば、20代の最後を過ごしたシドニーで英語学校に通うのに乗っていた電車にも、ときどき付いてなかったっけ。おおらかな国だなあと思ったが、それほど空いてたのだよね。)

いま、いつもの荒川土手を散歩していると、川を渡るローカル東北本線の線路をたまに貨物列車が走るのに遭遇する。

ガタンゴトン。ガタンゴトン。

なんとなく郷愁を感じる音だ。

でもこないだ見た北へ向かう列車はやけに箱が少ない。スカスカなので数えるのも楽だ。

ガタンゴトン。ガタンゴトン。

どこが終点なのだろう。そこにはどのくらいの子どもが住んでいるのだろうね。

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