春の土手

今朝、一週間ぶりに朝の荒川土手を散歩したら、前回は咲いていなかったタンポポとオオイヌノフグリが足下で満開だった。ウクライナ国旗の色だなと思った。

しばらく行くと、用水路の水にのんびり浮かんでいたカモの夫婦が、荒川に合流した途端、速い流れに押されてくるりと向きを変えながら下っていくのが見えた。むかし遊園地にあったコーヒーカップという遊具を思い出す。

土手沿いには小さな児童公園がある。数本のソメイヨシノはとうに散ってしまったが、隣ではハナモモが狂ったように咲いていた。ショッキングピンクなどという言葉がなかった時代、人々はこの色をどう表現していたのだろう。幾重もの色濃い花びらが葉のない枝にみっしりとまとわりついて、少々毒々しい感じがしなくもない。

土手に面して建つ一軒のお宅は、畳一畳ほどの畑をつくっておられる。ここでも先月種を撒いたのであろう野菜たちが葉を出し花を咲かせていた。野菜の花はどれも控えめだが、どれも愛らしい。

もともと寒暖差の激しい福島市(@盆地)だが、4月は特に極端で、昼は半そで夜は暖房という日もめずらしくない。先週など、最高気温が昨日と今日で20度違うというときがあって、いくらなんでもこれはひどいと話題になった。桃の花に霜が降りたら、みんなの大好きなあの果物がとれなくなってしまう。防霜ファンなる機械もあることを初めて知った。農家さんは自然の力を借りながら、自然と折り合いをつけながら、営む生業である。

いまのところ季節は、地球の公転にあわせて少しずつ進む。地軸が傾いていてよかったね。

ときどき敢えて写真を載せない記事を書くようにしています(といっても2回目かな)。感覚から入力された情報を言葉で再現する練習、ということで。

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