はくちょうとかめ

猪苗代湖の観光遊覧船、はくちょう丸とかめ丸。

運営会社がいちど廃業して解体の憂き目にあったのが、クラウドファンディングでよみがえった。

私もわずかながら協力した。

返礼のチケットで初めてはくちょう丸に乗船した。

うーん。。。

平日だったせいもあろうが、あわや貸し切り状態。

内容についていくつか残念なところあり。

これ、せっかく大勢の支援で復活したのだから、2回目の倒産はしてほしくない。

だからといって自分がリピーターになることは難しい。

なんでもそうだ。

一昨年、福島駅前の老舗デパートがとうとう閉店というとき。

みんな残念がって、最後のセールはたくさん売り上げたらしい。

でもその残念がった人たちは、私も含めて、そのデパートで月に何回買いものしていただろう?実はほとんど行っていなかったとしたら、その理由は何だろう?

子どもの頃の思い出のはくちょう丸をなんとか救いたい、と思った人たちは、大人になってから何回はくちょう丸に乗っただろう?ゼロ回だったとしたら、その理由は何だろう?

敢えてもっとひねくれたことを言おう。もしこの遊覧船が目玉の付いた動物を模したものではなく「ただの船」だったら?

名前も「いなわしろ号」みたいなベタな名前だったら?

はたしてあそこまで「助けよう」運動は盛り上がっただろうか。

正直、私はスルーしてたように思う。

世の中、役目を終えて退場すべきものは、ある。

いっときの感傷に突き動かされた「応援」の行動が必ずしも正しくないことだって、たぶんある。

でもやっぱり、はくちょうとかめにはがんばってほしい。彼らが猪苗代湖からいなくなったら寂しいもの。

でもやっぱり、自分はもう乗らないと思うけど。。。

▲仲間に置いていかれたらしいハクチョウ一羽。かわいそうと思うのは人間の勝手で本人は案外せいせいしてるのかも(笑)

春の土手

今朝、一週間ぶりに朝の荒川土手を散歩したら、前回は咲いていなかったタンポポとオオイヌノフグリが足下で満開だった。ウクライナ国旗の色だなと思った。

しばらく行くと、用水路の水にのんびり浮かんでいたカモの夫婦が、荒川に合流した途端、速い流れに押されてくるりと向きを変えながら下っていくのが見えた。むかし遊園地にあったコーヒーカップという遊具を思い出す。

土手沿いには小さな児童公園がある。数本のソメイヨシノはとうに散ってしまったが、隣ではハナモモが狂ったように咲いていた。ショッキングピンクなどという言葉がなかった時代、人々はこの色をどう表現していたのだろう。幾重もの色濃い花びらが葉のない枝にみっしりとまとわりついて、少々毒々しい感じがしなくもない。

土手に面して建つ一軒のお宅は、畳一畳ほどの畑をつくっておられる。ここでも先月種を撒いたのであろう野菜たちが葉を出し花を咲かせていた。野菜の花はどれも控えめだが、どれも愛らしい。

もともと寒暖差の激しい福島市(@盆地)だが、4月は特に極端で、昼は半そで夜は暖房という日もめずらしくない。先週など、最高気温が昨日と今日で20度違うというときがあって、いくらなんでもこれはひどいと話題になった。桃の花に霜が降りたら、みんなの大好きなあの果物がとれなくなってしまう。防霜ファンなる機械もあることを初めて知った。農家さんは自然の力を借りながら、自然と折り合いをつけながら、営む生業である。

いまのところ季節は、地球の公転にあわせて少しずつ進む。地軸が傾いていてよかったね。

ときどき敢えて写真を載せない記事を書くようにしています(といっても2回目かな)。感覚から入力された情報を言葉で再現する練習、ということで。