花と女子力

時期のわりにポカポカ陽気だった先の土曜日、うちから車で20分くらい山の方へ向かったところにある「四季の里」に出かけた。

吾妻連峰を臨む広々とした公園で、名前のとおり季節の花が咲いてきれいな場所だが、さすがに冬は色が少ない。それでもバラ園には最後の数輪がまだ色褪せずに残っていた。それを人間は、ああまだがんばって咲いてるね、なんて言いながら愛でる。

一方、自宅近くの荒川土手にもまだ黄色いのが残っている。こちらは悪名高いセイタカアワダチソウ。まだ咲いてる、しぶといな、などと一瞥されればいい方だ。バラと同じく天命をまっとうしているだけなのにねー

四季の里に戻って、こちらはハナミズキ(たぶん)。モノトーンの背景に赤い実が鮮やかで思わず撮ったが有毒だそうた。

死してなお、愛でられる草花もある。これはその四季の里園内の工芸館で行われた「正月しめ飾り風リースづくり」なる講習会で作った。たまには女子力上げてみようと思って参加したけど、相変わらずのセンスのなさに自分でがっかりだ。どうもカッコ悪い、これじゃ変だし、なんていじってるうちに枝は折れるわ花びらは散るわで、使える素材がどんどん減って出来上がりは他の人の3分の2くらいのボリュームに(笑)。先日書いた花を活ける話と同様、この方面の女子力アップは諦めることにした。

ま、草花の方にしてみれば知ったことじゃないから、私は自分の好きな形で愛でさせてもらいますmm

バードウォッチング

福島市街の自宅近辺で見られるカラスより大きい鳥というと、ハクチョウかサギだ。都心に住んでいたときはどちらも動物園(あるいは皇居のお堀)で見る種類の鳥だったが、こちらに来てからは野生のを見られる。

といってもハクチョウは当然時期が限られていて、近所で見かけるのは早春に北の空へ飛んでいくところや、その途中に田んぼで休んでいる姿だけだ(※1)。でも彼らはいつも群れていて、空ではV字隊列を組み、コウコウとにぎやかにコミュニケーションをとっているので遠目からでもすぐ気がつく。

それに対して、年中近所の荒川土手などで見かけるサギは、いつもたいていお一人様である。だから、つい最近まで鳴き声を聞いたことがなかったのだが、先日めずらしく2羽が至近距離で羽ばたきあって会話していた。初めて聞くサギの声は、なんというか、無理やり擬音化すればギャーギャーだろうか、優雅な姿態とはミスマッチな音で少々興ざめであった。

もうひとつ対照的なのが飛ぶ姿だ。ハクチョウもサギも首が長いが、その使い方が全然違う。ハクチョウは首を遠くへ伸ばし、逆に脚は小さく折りたたんで胴体にしまう(※2)。対するサギは首の方を器用に三つ折りにして、かわりに細い脚をそろえてまっすぐ後ろへ伸ばす。似たような体躯に見えても飛び方はこうも違うものかと、最初に見たときは軽く感動した。

福島暮らしのこんなささやかな感動をなんとか文章で伝えて想像をふくらませてもらおうとこうやって書いてるわけだが、今の世の中、「サギ 鳴き声」とか「ハクチョウ 飛ぶ姿」とかで検索すればいくらでも動画が出てくる。便利になったというか味気なくなったというか……

※後日追記1:福島市街で見られるハクチョウはもっぱら渡りの途中だと思っていたが、市内にも阿武隈川の川べりにハクチョウの飛来地があるそうだ。田んぼで群れているのは休んでいるのではなく食事しにきているらしい。

※後日注記2:遠目では折りたたんでいるように見えたのだが、それこそ検索してアップ写真を見たら、どうもハクチョウも脚をそろえて後ろに伸ばしているみたいだ。サギと違って脚が短いからそう見えたのだろう。いまどきネットで調べずに自分の視覚だけで無責任なことを書いちゃいけませんね。反省。