花のある生活

産直に野菜を買い出しに行くと、たまに一緒に花も買う。花も農産物の一種だというのは、福島に来て産直に通うようになってから初めて知った、というか気づいたことだった。種類は季節のものに限られるが産直なので安価は安価である。しかし、産直ではジャガイモ1個キュウリ1本は売ってないのと同様、花も基本的には同種のものがドーンと束になっていて、うちではとても飾りきれない。たまに数種類のミックスで小ぶりなものを見つけたら買うだけだ。

と、先日家の近くを散歩していたら新しい花屋を見つけた。若い女性が一人で始めたらしく、小さい店ながら今風のかわいい内装。産直と違っておしゃれな温室栽培の花たちが、これまたおしゃれな花瓶に入って並んでいる。そして産直と違って1本ずつ好きな花を選べる!

しかし・・・私は自分でも呆れるほど花を活けるセンスがないのである。常に自宅に花が飾られているような上級家庭には生まれなかったし、花嫁修業として華道が必須の時代はとうに終わっていた。自分の家を持つようになってたまには花をと思っても、東京の花屋で売っているのは小さめのダイニングブーケでも数千円。もっとささやかなのを自分で選ぼうとしても、何をどう組み合わせていいのかわからず、逡巡したあげく諦めるのが常であった。(いまから思えば一輪挿しでも十分だったのにね)

それでも福島県二本松市に移り住んだ2年間には、田んぼの周囲を散歩するついでに道端の花を摘んできて活けるという新技を身につけたのだが、福島駅前に越してからはそれも難しく、たまに産直で素朴なアソートメントを入手するにとどまっていたのである。

そんなわけで、この新しい花屋さんのかわいい花たちを前に、私はまた途方に暮れた。そこでこのたびは思い切って店主さんのセンスに任せることにした。家にある花瓶(という名のただの瓶)のサイズ、好みの色合いと予算だけ告げて出来上がったのが上の写真。花選びはもちろん茎の長さの整え方とか、さすがプロである(買ってきた人の活け方にはまだ改善の余地あり)。プレゼント用の花束でもないのに「おまかせ」というのもちょっと気が引けたが、やはり頼んでよかった。

これを何回か繰り返したら、私もついに「バラとカスミソウ」以外のシックな組み合わせができるようになるかしらん?こんどこそ花のある生活を目指してしばらく精進しようかな。

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