
ラジオから流れるプロ野球中継
煙草の煙、車の匂い
工場萌えなんて言葉ができるより30年以上も前の京浜工業地帯の夜景
ブルドッグが涎を垂らすビタワンのネオンサイン
もうすぐお家
もうすぐお家
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おばあちゃんちの帰り、お墓まいりの帰り
あるいは若い家族旅行の帰り
心地良く疲れた私たちを乗せて車はいつもの首都高を走る
途中で眠くなる・・・と、「ほら、ビタワンだよ」
もうすぐお家
もうすぐお家
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このシーンは二度と再現されない、だって父はもうハンドルを握らないしビタワンはもう無いもん
でも私の記憶は夏の夜のプロ野球中継を聞きながら工場萌えの首都高湾岸線を走る
もうすぐお家
もうすぐお家
いまでもお家
いつまでもお家
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(たまにこういう詩(のようなもの)も書いてます)