左の鼻腔で春を感じる

連休に帰京したのだが、昨日から関東南部では何かの花粉が舞い始めたようである。作朝起きて、実家の雨戸を開けたら途端に左の鼻腔が反応し始めた。もうそんな時期か。

このたび実家でゲットした卓上加湿器

思えば30年以上前、大学生のころの花粉症はひどかった。春先は2か月くらいティッシュボックスを持ち歩いていた記憶がある。鼻水だけでなく目も喉も痒くて大変な思いをしたが、注射も薬もきらいなので、ひたすら過ぎ去るのを待つしかなかった。

それがラッキーなことに、歳とともに自然と症状が軽減。今ではこの国民病からほぼ解放されたつもりでいるが、それでも毎年2月の今ごろ、はげしく鼻水が出る一時期がある。なぜに左の鼻だけ?というのが不思議でならないが、ともかく学生時代と違って目や喉は痒くならず。なにより、 2、3日ガマンしていれば抗体の過剰反応が収まってくれるのは有難い。

とはいえ初日の症状はそれなりに酷くて、昨日は美容院でカットしてもらっている間、くしゃみを催すたびにハサミを止めてもらう必要があった。その後、いつものタイ料理屋で友人のOさんと食事をしたのだが、どうも辛いモノとアルコールでなおさら刺激されたようで。左の鼻から滝のように滴り落ちる液体をナプキンでせき止めつつ飲んで食べてしゃべるのは本人もなかなか大変だったが、見ているOさんもかなり鬱陶しかったに違いない。ごめんなさいねぇmm

これはそのタイではなく、前日に食べた八重洲の南インド。
メニューにあれば必ず注文するレモンライス!

そして、最終のやまびこに乗るため少し早めにレストランを出てヒンヤリした外気を吸い込んだら、「あ、春だ」と思った。これだけ鼻が詰まっていても、春の匂いというのは感じるものなのだ。

この花粉、福島ではまだ飛んでないかな?と思うと、福島駅で降りてもマンションに帰っても鼻水は止まらなかった。あらためて今年の「スギ花粉前線」(1月17日発表)なるものを見ると、東京都心は2月15日の予報となっている。福島市のあたりは2月下旬から3月初の予報だからまだのようだが、でもきっと自分の身体のほうが正確だと思う。

花が咲いて花粉が舞うというのは、春が来たということだ。 暦の上ではもう立春を過ぎてるんだものね。昨晩、福島駅のプラットフォームでも「春の匂い」がしたのは、 やっぱり気のせいではなかったんだね。^^/

 

こうして私の左鼻は今年もちゃんと春の訪れを告げてくれましたとさ(笑)

 

 

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福島市をついに「地元」と表現した日

先週、ひと月ぶりに県立図書館に行ったら、ノーベル文学賞歴代受賞者の作品コーナーが特設されていて、カズオ・イシグロの本も何冊か並んでいた。その中に原語のペーパーバックがあったので、久しぶりに英文で小説を読む。イシグロさんを読むのは初めて。文章としては難しくないのであっという間に読めたが、 やはり文学作品というのは 、無機質なニュースなどとは違い、機微というか、ニュアンスの難しさも含めて味わいがありますなぁ。

で、今日その本を返しに行ったついでに寄ってみたのが、如春荘という場所。図書館の隣の県立美術館の目の前にあるのだが、知人のSさんのfb投稿で知るまでその存在に全く気づいていなかった。

なんでも、いまの県立美術館の場所には以前、福島大学の経済学部があったそうだ。この如春荘は、学生さんたちが集う学生会館的な施設だったらしい。1937年(昭和12年)築、ということは私の母と同い年だ。広い縁側のある純和風の平屋。欄間も床の間もシンプルながら意匠を凝らしてあり、見る人が見れば貴重な建築物のはずである。それが昭和54年の大学移転とともに徐々に使われなくなっていき、ほぼ空き家状態に。それを残念に思う有志の人たちが活用を考え始め、去年の秋から月に一度「縁側喫茶」というのをやっているという。

今日はちょうどその「縁側喫茶」の日だった。チラシを見ただけでどんな催しなのかよくわからないまま、ふらっと訪ねてみたところ、なんだかとっても癒されてしまったのである。

Sさん以外は初対面の人たちとコタツに入り、コーヒーと干し柿を頂く。よくあるネットワーキング系のイベントは大の苦手なのだが、あらゆる意味で「下心」がない人たちとの会話はただただ楽しい。改めて、地元・福島市にもいろんな人がいるんだなあと思った。

こんな感想を持つということはつまり、私は自分と同じ街に暮らしている人たちをよく知らないということである。四半世紀の「社縁」生活から良くも悪くもフリーになったのだから、そろそろ地縁の世界に足を踏み入れてもいいのかもしれない。

それにしてもあの居心地の良さは、むかし大勢の学生が集った如春荘という場所の力もあったんだろうな。ほんとうに、これから活用が進まなければ勿体ないと思う。

真冬のコタツも良いが、本当の縁側喫茶の季節が楽しみだ。