今日の浜は突風、つむじかぜ
地表で土埃が渦を巻き
木の梢は折れるかと思うほど
びゅうびゅうびゅう
これは人々の怒りのあらし
ふるさとを返せ、ではなく
私の生活を返せ 人生を返せ
びゅうびゅうびゅう
でもだれも元に戻せない
だからだれも責任をとれない
どうやって落とし前つけてくれるんだ
びゅうびゅうびゅう
怒りはカチカチに研ぎ澄まる
振り上げたこぶしはどこにもおろせない
こんな姿に誰がした
びゅうびゅうびゅう
怒りが人を壊してく
あらしの中では
前を見るための目も開けられない
だから本当に大事なものまで飛ばされてしまう
びゅうびゅうびゅう
びゅうびゅうびゅう
あらしが止むことを願って
3年たった
願うだけでは無力だった