おひとりさまの家さがし(1)

先月、東京から友人が遊びにきてくれた。いや、東京からというのは語弊がある。以前、東京の会社でご一緒した彼女は、いま福岡に住んでいる。が、千葉にあるご両親宅にもときどき滞在しているということで、今回は上野から新幹線に乗ってきてくれた。以前の記事でも紹介したことがある単身移住大先輩のMさんだ。でも、移住といっても彼女の場合は移動型。いかにもノマドらしく、近々また関東圏に戻って茨城あたりに住むかもしれないという。

そんな自由人のMさんと、二本松が誇る岳温泉につかって夕飯を食べ、翌日なにをしたかといえば福島市ツアー。といっても観光バスではなく、私のなんちゃって家探しプロジェクトの第一弾、まずは「土地勘の養成・エリア選択」編である。案内役は、職場の後輩のこれまた独身ジモティ女子Sさん。そのタクシー運ちゃんばりの知識で、市内のめぼしいエリアをくまなく回ってくれた。(ちなみに福島県の県庁所在地は郡山でなく福島。人口29万は県内3位でけっこう地味な存在だが、それなりに都会=写真 ©水村亜里 (MINAMURA)さんよりお借りしました)

私と同様不動産大好きなMさんは、このツアーに大喜びで参加してくれ、道中まったく忌憚のない意見をバシバシ述べてくれる。これが大変ありがたい。「あなたのイメージからいうとこの辺がいい」などわりと非科学的なコメントもあるのだが、場所探しには直観も大事なのはたしかだ。それにしてもMさんの大阪人並みのテンポのいい突っ込み。普通に答えてもボケになってしまう私。ハタから見ると漫才だと思う。

そんなこんなで女3人、しゃべりまくり笑いまくって一日が終わる。女は男は、という言い方は好きではないけど、同じ単身でもやはり女のほうが、他人と群れることで生存を図るサバイバル本能が働いていると、思っちゃうんだな。持つべきものは友というが、おひとりさまの不動産探しこそ友の力を借りるべし。

ついでに書くと、福島県内はピンポイントで不動産市場かなりひっ迫している。新幹線のとまる郡山、福島。沿岸は復興の最前線いわき、南相馬。こうした「人気エリア」は特に、売買も賃貸も市場に出ている物件数が本当に少ない印象だ。

「福島は人口減少がつづいている」というイメージは、県全体としては確かに正しいのだが、福島も広い。場所によって事情はかなり異なる。原発事故後に県外に避難した人たちも徐々に県内に戻ってきているのが現状だ。強制避難の人向けには、早く仮設住宅から出られるように県内に復興公営住宅というのが建設されてるのだが、できるのがあんまり遅くて、業を煮やして自分で家を買ったり建てたりする人もけっこういる。元いたところ(原発に近いエリアとか)には戻れない・戻りたくない人たちが、上の4つをはじめとする一部の市町に固まり始めているっていう感じだろうか。それに加えて、除染・復旧工事関係者はもちろん、私のように復興支援で外から入ってきている人もたくさんいて、いま住宅はまったく「余っていない」のである。

数字を調べずに印象だけで書いて申し訳ないが、売り物件が少ないのは実際に探し始めてみての実感だ。「いい出会い」を気長に待つしかない。人生のパートナーとの出会いには恵まれてこなかったが、不動産との出会いは恵まれてきたのでたぶん大丈夫 ^o^/(自爆オチ)

おひとりさまの家さがし(1)” への4件のフィードバック

    1. あおたさん、ありがとうございます!更新頻度が落ちてきてますが、どうかしんぼう強く見守ってください(笑)

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