しんじ君の出番が…

日曜の夕方、二本松駅に着いたら雨は止んでいた。これなら自転車で来ればよかった、と思ったがしかたない。

弱ってきた両親の様子を見に、ほぼ隔週末に東京に帰っている。地方に暮らしてもこのくらい頻繁に新幹線に乗る場合、住まいは駅から徒歩圏(理想的には新幹線の停車駅から。でなければ接続するローカル線の駅から)の物件を選ぶのが理想である。もちろんそういう物件は限られるし、駅前よりむしろ高速インターの近くほうが店は多かったりして、普段の生活という点では微妙だ。が、駅から離れたところに住むと、「家族に駅まで送ってもらう」という選択肢がない単身者の場合、車を駅の駐車場においておくしかなく、エクストラコストがかかるのである。公共交通もあるにはあるは(本数が少なすぎて)事実上使えない場合が多い。私の借りてるアパートは、駅徒歩25分という微妙な距離。目の前にバス停があるが、その時刻表は写真のとおりだ。DSC_1520 (1)

天気がよい昼間ならてくてく歩くが、そうでなければ自分の車かタクシーしかない。駐車場代もタクシー代も、東京に比べれば安いのであるが(ちなみにタクシー初乗りは570円)、収入がスリム化した地方暮らしはコストもスリム化しなければならない。そこで、はるばる東京から持ってきた自転車が活躍する。…はずだったのであるが、自転車の弱点は雨(これからは雪だね)。

ということで、しんじ君2号はまだ駅の往復は2回しか出番がないのである。

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歩け歩け歩け

DSC_1059万歩計をわざわざ買うほど気にはしてないが、携帯についてる歩数表示はチラ見している。

東京では平日は7,000~8,000歩だった。携帯を携帯してないときの歩数がどのくらいか不明だが、オフィスと家の中でプラス1,000歩はいくんじゃないかしらん。厚労省の国民健康・栄養調査(2010年)では、東京都の女性の平均が6,949歩だったらしいから、まあ平均ちょい上くらいか。

ところが、福島に来て車生活になったら、同じ歩数計が下手すると3桁なのである。昼休みにがんばって2キロ20分ほど散歩に出るようにしてるのだが、それでも4,000歩にも届かない。取材とかで1日外出したとしても、やっぱり移動は車なのでせいぜい6,000歩どまり。今日は1日デスクワーク、散歩にも出られなかったので、今見たらなんと306歩!

イナカはどこに行くにも車だから歩かないよね。こっちの人みんなそんなもんじゃない?と思って上記の調査で福島県女性の平均を見ると… 6,417歩?東京と500歩しか違わないの?一瞬ホントかいなと思ったが、これは第一次産業従事者が全体平均を押し上げてるんじゃないかと気づいた。だからね、やっぱり農作業は運動としても重要なのだ。私の農家の弟子入り計画は諸般の事情でペンディングになっているが、健康のためにも、食料自給率アップのためにも、近いうちにぜひ実現したい。(写真は、お昼の散歩コース途中の紅葉)

産直生活とフードロス

週末に買い出しにいく産直では、カット野菜なんてものはない。大根にしろ白菜にしろキャベツにしろ、ドーンとまるごと1個120円とかで感動するのだが、ドーンとまるごと1個を消費しなければならない。カボチャなど、東京では1/4にカットされたのしか見たことがなかったが、こちらはホールが基本である。もっともいろんなサイズがあって、一番小さいのは直径10センチ以下のもあるが、それでも結構食べでがある。

先週末は子供の頭くらいあるカリフラワーを買ってしまったので、今週はカリフラワーづくし。自炊すると一定期間同じものを食べ続けねばならないのは単身者の宿命だが、産直で仕入れるとそのスケールが一段アップする感じね。もちろんスーパーに行けば小分けにした野菜を買えるのだが、なんとなく地方暮らしの良さ=「産直のとれたて野菜」みたいな公式が頭のどこかにあって、こうなる。DSC_1520

もうひとつ、食べ物を捨てることにものすごく罪悪感を感じるタイプなので、1週間よく考えて、金曜日までに生鮮食材はなるべくきれいに使い切るようにしている。土曜日に野菜箱も冷蔵庫もほぼカラにできると、これが結構快感なのだ。そしてこれも産直生活だとハードルあがるんで、そのぶん快感も倍増するんである。(写真はこちらにきて初めて知った三五八(さごはち:塩・麹・米がこの割合でまざったもの)の漬け床。夏ならキュウリやナス、今からは根菜類を漬けて冷蔵しとけば少しは長く食べられる。まろやかな塩味が好き。)

ついでにフードロス(食料廃棄)の問題を少し。これは食い意地の張った私の一大テーマである。関心を持つきっかけとなったレポートを出版元の許可を得て訳したものを紹介させていただく。

Global Food- Waste Not, Want Not 世界の食料事情―「もったいない」の実践を

世界では40億トンの食料が生産されてるが、その3~5割は人の口に入る前に、喪失または廃棄されている、という話だ。もったいない、世界にはまだ飢えて死んでいる人がいるのにけしからん、というだけではない。その食料を生産して市場に届けるまでに使われた土地、水、そして電気、燃料、それらエネルギーを生産するために使われた資源、ぜんぶドブに捨ててるということなのだ。原発の是非を考えることはエネルギーミックスを考えること。つまり我々全部でどんだけエネルギー必要なのよ?という問題を議論する際には、ぜひこのドブに捨てているエネルギーの存在を考えてほしいものだ。

五十の手習い

福島に来るまでは、ちゃんとした日本の大企業・組織で働いたことがほとんどなかった。長かったのは外資系だが、日本企業でもベンチャーみたいなところばかり。上司は外国人のほうが多かったし、最後の職場は同僚も半分近く外国人だった。いわゆるメインストリームとは縁遠い職業生活二十数年。それがいきなり地方の町役場である。行政ならではのプロトコルに(予期はしてたが)「へええ」と思う場面はまだまだ多い。が、それ以前に、自分の「日本社会における常識のなさ」に自分で苦笑いすることがある。

先日は、たまたま「お客様にお茶を出す」という仕事を仰せつかった。20年前なら若気の至りで「それは私の仕事ではありません」くらい言ったかもしれないが、半分リタイヤしたような今の身分でそれはあり得ない。なにより、小さな組織ではだれでもなんでもやるのが当たり前なんで、気持ちよくお引き受けした。が、お盆にお茶椀3つのせて部屋に入ったとたん、「正しい出し方」を知らないことに気づいた… 外資やベンチャーのせいにするのは言い訳なのだが、自分でやる必要がなかったモノゴトは、たとえ50歳でも知らないものは知らない。おそまきながらネットで調べて次回に備えた次第である(二度と頼まれないかもしれないが)。

50のオジサンが慣れない手つきでお茶を出したらむしろカワイイかもしれないが、これがオバサンとなるとそんなことも知らないのは許されない(ような気がする)のが地方社会…いや、それが私の知らなかった日本の組織・社会なのかもね。こんなことも「地方移住に必要な予備知識」の一端かと、あえて恥をさらしてみましたm(__)m

遊歩道事情

DSC_1517現在のマイタウン二本松には、遊歩道がいくつかあるので、天気のいい休日は普段の運動不足解消がてら歩きにでかける。

今日のコースは片道4キロ、40分少々で、見晴らしの良いコーヒー屋さん(カフェではない)に到着する。スタバとは違うコーヒーらしいコーヒーをいただきながら、お城山の天守閣なんかを眺めてしばし休憩。そしてまたプラプラと、もと来た道を帰る。

この遊歩道、ちゃんとサイクリング道とウォーキング道と分かれているが、自転車にはお目にかかったことがない。ごくたまにすれ違う人はたいてい、アップダウンの少ないサイクリング道のほうを歩いている(ちなみに東京23区で遊歩道といえば、たいていフタした川の上なので平坦だが、こちらの遊歩道は丘歩きである)。これだって維持管理にはけっこうお金がかかってるはずだ。今日初めて途中の公衆トイレに入ってみたら、これが思いのほかキレイであった(ちゃんとトイレットペーパーもあった)。二本松市の住民税はなんだか高いような気がするが、人口一人あたりの公園面積や遊歩道の距離とか考えると仕方ないかしらんw (写真はコーヒー屋さんからの眺め)